中西太さんの訃報受け、侍・栗山監督「野球人としてのベースを作っていただきました」

 プロ野球・西鉄(現西武)の強打の内野手として黄金期を支え、打撃指導でも定評があった中西太(なかにし・ふとし)さんが11日午前3時38分、東京都内の自宅で心不全のため死去したことが18日、分かった。90歳。高松市出身。告別式は家族で行われた。

 中西さんの訃報を受けて、日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(62)がコメントを発表した。

 「中西さんはヤクルトでの現役時代のコーチで三原脩さんも含めて、私の野球人としてのすべてのベースを作っていただきました。すごく愛情深いコーチングは鮮明に記憶に残っています」と述懐。「熱意を持って伝説の一流打者が接してくれたことに感動したことは忘れません」と当時を振り返った。

 また、栗山監督の指導者としてのバイブルになっている「三原ノート」は、三原氏の娘婿である中西さんを通じて手に入れたことでも知られている。「私が指導者になる上でも、その姿に大きく影響を受けました。この世界一も、すべて中西さんのおかげです。本当に感謝しています」と冥福を祈った。

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