ソフトバンクが2位浮上 ヒヤヒヤ1点差を逃げ切り 藤本監督「石川を引っ張りすぎた」と反省も

3勝目を挙げ、ナインとタッチするソフトバンク・石川(右)=ペイペイドーム
8回途中4失点で3勝目を挙げたソフトバンク・石川=ペイペイドーム
2回、今宮の2点打で生還しナインとタッチするソフトバンク・甲斐=ペイペイドーム
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 「ソフトバンク5-4西武」(19日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクは何とか逃げ切り勝ち。2位に浮上した。

 薄氷を踏む思いだった。5-2で迎えた八回表の守りだ。前の回までに103球を投げていた先発の石川を続投させたが、これが裏目だった。

 先頭から3連打を浴びて1点を返され、なお無死一、二塁。ソフトバンクはここで石川をあきらめて2番手・モイネロを投入した。

 しかし、犠打で1死二、三塁とされ、続く3番・外崎に適時打を許して1点差に迫られた。遊撃を守る今宮も「どうなることかと思った」と試合後に振り返ったが、最強中継ぎ左腕はここから踏ん張った。4番・中村を155キロ直球に二飛に仕留めると、5番・マキノンは156キロ直球で空振り三振。ぎりぎりのところでしのいだ。

 最終回は今季まだ無失点の守護神・オスナがきっちり三者凡退。石川は3勝目。オスナは8セーブ目を挙げた。

 藤本監督は試合後、「石川を引っ張りすぎたかなというところはありますけど、今日は120球まで投げてもらおうと決めていた。2回までよくなかったけど3回以降立ち直ったので行けるかと思ったけど、引っ張りすぎた」と振り返った。

 石川、東浜、大関といった先発で実績のある投手については100球ではなく、120球まで引っ張る方針をこのところ示している。「中継ぎも先週や先々週はだいぶ投げている。うまく使っていけば、1年間乗り切れるんじゃないか」と長いシーズンを見据えた采配だったようだ。

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