「楽天４－３日本ハム」（２６日、楽天モバイルパーク）

　まさかの逆転負けに新庄監督がおかんむりだ。

　試合は１点リードの八回、先頭・フランコの打球が遊撃後方のフライに。この打球を左翼・矢沢、遊撃・上川畑が追ったが、“お見合い”する形で両者の間にポトリと落ちた。ベンチの新庄監督やマウンドの伊藤も驚き、あぜんとした表情を浮かべた。

　これに気落ちしたのか、伊藤が続く浅村に逆転２ランを浴びて敗戦。打球の行方を見届けた伊藤は、マウンドで放心状態。まさかの暗転となった。

　お粗末な“お見合い”に試合後の新庄監督は「ファンのみんなに、あんなプレーを見せるのは恥ずかしい」と怒りの表情。「矢沢君が声を出しているんだから、ぶつかっても危ないですけど捕らないと。でも、ああいうプレーでミスしない選手を出すのも監督の役目。何か起こる前に『こういうことは気をつけなさいよ』っていう教えがまだ足りてないところ」と顔をしかめた。

　初回、松本剛からの３連打で満塁とすると、万波の中犠飛で先制。加藤豪が中前適時打で続き、さらに重盗で加点するなど、幸先よく３点を奪った。投げては先発の伊藤が粘りの投球。五回に山崎、小深田の連打で２点を失ったが、丁寧な投球でリードを守った中で、ミスから痛恨の逆転負けとなった。