「えぇー」球場騒然 楽天・小深田が緩慢走塁で無得点 中日・石川昂の怠慢走塁と同事例

3回、浅村の左前安打で三塁を狙い、タッチアウトとなった一塁走者の辰己(左、右は三塁手の野村)=撮影・伊藤笙子
3回、浅村の左前安打でホームベースを踏む二塁走者の小深田=撮影・伊藤笙子
3回、リプレー検証が行われ、楽天の得点が認められないと説明する責任審判の有隅審判員。手前は説明を聞いてガッツポーズの水野=撮影・伊藤笙子
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 「楽天-日本ハム」(27日、楽天モバイルパーク)

 楽天は痛い走塁ミスで1点を逃し、反撃のチャンスを潰した。

 2点を追う三回、2死一、二塁から浅村が左前へヒット。ここで左翼の松本剛は三塁へ送球。一走の辰己がタッチアウトとなったが、二走・小深田の本塁生還が早かったとして、球審の土山は得点を認めた。

 しかしこれに日本ハム・新庄監督がリクエスト。検証の結果、小深田が本塁へ生還するより先に、三塁で辰己がアウトになったと判定が覆り、得点は認められなかった。小深田が生還を確信し、ホームベース手前でスピードを緩めてしまった。「無得点とします」のアナウンスに、スタンドは「えぇー」と、騒然となった。

 本塁生還より先に後ろの走者がアウトになり、得点が認められないケースは、18日の中日-阪神(バンテリン)でも発生していた。

 3点ビハインドの八回2死一、二塁から、村松が左翼線に打球を運んだ。二走・石川昂は本塁へ駆け出し、一走・細川は一気に三塁を狙った。左翼・ノイジーは懸命に打球に走り、渾身の送球で細川を三塁手前でタッチアウトにした。だが、石川昂は本塁手前で生還を確信して減速しており、細川が憤死した瞬間に本塁に到達できておらず、得点は認められなかった。立浪監督はリクエストを要求したが判定は覆らず、1イニングの攻撃を残してはいたが、敗戦を決定づけた瞬間になった。

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