初出場の金光大阪がサヨナラ勝ちで決勝進出 エースのキャリーが府大会決勝から3試合連続となる完投勝利で貢献

 「春季高校野球近畿大会・準決勝、金光大阪6-5京都国際」(3日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 春季近畿大会初出場の金光大阪がサヨナラ勝ちで初の決勝進出を決めた。エースのキャリー・パトリック・波也斗投手(3年)が6安打5失点(自責点2)で府大会決勝から3試合連続となる完投勝利。粘り強い投球でチームに白星を呼び込んだ。

 142球の熱投だった。1点リードの九回に味方の失策などで1死二塁のピンチを背負うと、1番打者に左前適時打を浴びて同点。続く打者には左前打に失策が絡んで勝ち越されたが、後続を抑えて許したリードは1点のみにしのいだ。「どうしてもマウンドは譲らないという気持ちでした」と、エースとしての意地を見せた。

 エースの奮闘に仲間が奮起。1点を追う九回、安打と死球で無死一、二塁の好機をつくると、1番・福冨龍之介外野手(3年)の犠打で1死二、三塁。代打・松木翔汰捕手(3年)が左中間へ2点適時二塁打を放ち、サヨナラ勝ちとなった。

 4日の決勝では智弁学園と対戦する。横井一裕監督は「うちからしたら、出場している7校は全て格上。精いっぱいできることをやりにいこうかと思います」と最後まで全力で戦い抜く。

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