佐々木朗希が1球に泣く 6回1安打1失点10Kも阪神・大山に許した初安打が痛恨の適時打

 6回、大山に先制適時打を許す佐々木朗(撮影・山口登)
 6回、大山に先制打を許し、肩を落とす佐々木朗(撮影・高部洋祐)
 6回、大山の時に佐々木朗が暴投し走者の中野が三塁へ進む(撮影・山口登)
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 「阪神-ロッテ」(4日、甲子園球場)

 ロッテ先発の佐々木朗希投手が6回1安打1失点、102球でマウンドを降りた。

 初回1死から中野に投じた力強いストレートで見逃し三振に仕留めると、球場のスコアボードには163キロの表示が。ロッテファンの歓声以上に、阪神ファンのどよめきの声が聖地に充満した。三者凡退で立ち上がると、圧巻の快投ショーだ。

 四回に2四球で1死一、二塁のピンチを招くも、森下&梅野を連続三振。五回も近本らから三振を奪い、スコアボードにゼロを並べた。

 しかし六回に暗転。先頭の中野を四球で歩かせ、二盗を決められると、1死後、暴投で三塁へ進めた。大山には浮いたスライダーを仕留められ、右前にはじき返された。マウンドで感情を隠すことなく悔しさをにじませた佐々木朗。後続は抑えたが、1点が重くのしかかった。

 甲子園はプロ初勝利を挙げた2021年5月27日・阪神戦以来。吉井監督は今回の登板に向けて「前回、6イニングしっかり投げてくれたので1イニング増えるくらい。(球数は)90ぐらいまでかな」と明かしていた。

 セ・リーグ首位を走る阪神との対戦に「自分のペースを崩さないように自分のできることを精いっぱいやるだけ」と語った右腕。2度目の聖地は悔しさにじむ結果となった。

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