阪神・村上 前川の母校・智弁学園が近畿大会優勝 “村上2世”の中山が完封勝利
「春季高校野球近畿大会・決勝、智弁学園10-0金光大阪」(4日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
近畿大会は決勝が行われ、智弁学園が金光大阪を圧倒し、2007年以来16年ぶりの3度目の優勝を飾った。“村上2世”こと中山優月内野手(3年)が「3番・投手」で先発し、9回を4安打無失点の完封勝利。打線も17安打10得点と夏本番を前に力強さを見せた。
序盤から智弁学園が試合の主導権を握った。初回に2点を先制すると、二回には打者11人7安打の猛攻で一挙5得点。四回にも1点を追加し、大量リードを奪った。
投げては、中山が躍動した。兵庫・淡路島の洲本市出身で中学時代は、OBの阪神・村上頌樹投手(24)と同じ「ヤング淡路」でプレーした右腕。先輩同様に丁寧な投球で金光大阪打線に的を絞らせず。「ピンチになっても1つずつアウトを取るというのを頭に入れていた」と、四回には1死満塁のピンチを背負ったが、後続を抑えて無失点で切り抜けた。
抜群の安定感で公式戦では初の完封勝利。最速146キロを誇る右腕は3月に右肘を痛めたが、完全復活した姿を見せた。夏へ向けて「甲子園出場が目標。一戦一戦を大事にして、今日からまた気を緩めることなくやっていきたい」と気持ちを引き締めた。