青学大・下村 好投6回1失点も血マメできるアクシデント「力が発揮できなかった」
「全日本大学野球選手権・2回戦、青学大5-1国際武道大」(6日、東京ドーム)
1回戦4試合と2回戦2試合が行われた。青学大は下村海翔投手(4年・九州国際大付)が6回1失点と好投し、視察に訪れた巨人・桑田真澄ファーム総監督をうならせた。
血マメができるアクシデントも、下村はポテンシャルの高さを見せつけた。151キロを計測した直球にキレのある変化球を駆使して6回4安打1失点、6奪三振。先発としての仕事を全うした。
「全然、力が発揮できなかった。次はしっかり修正したい」
初の全国の舞台。納得のいく投球ではなかったが、試合は作った。三回、中指にマメができ、四回には2安打を浴びるなどして1失点。それでも最少失点で勝利を呼び込んだ。
ネット裏には12球団のスカウト陣が見守り、巨人の桑田ファーム総監督も視察。「球の質もいいですし、マウンドさばきもいい。非常に楽しみな投手」と高く評価した。
目標とするプロ入りへ。「こういう注目される舞台で投げられるっていうことはすごく幸せなこと」と下村。次こそ、満足のいく投球を見せる。
◆下村 海翔(しもむら・かいと)2002年3月27日生まれ。兵庫県西宮市出身の21歳。174センチ、73キロ。右投げ右打ち。投手。小学3年時に甲武ライオンズで野球を始め、甲武中では宝塚ボーイズに所属。九州国際大付では1年秋からベンチ入りし、2年春から背番号1。青学大では1年秋から登板。最速153キロ。球種はカットボール、スライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ。