巨人・戸郷が躍進する理由 原監督「何か力んでない」「バランスがいい」今季の総投球数はリーグトップの1120球
「オリックス0-10巨人」(7日、京セラドーム大阪)
巨人の戸郷翔征投手が7回6安打無失点、138球を投げ抜く熱投で両リーグ単独トップとなる7勝目をつかんだ。今季自身最速となる152キロをマークするなど、力強い真っすぐを連発し、「今日は出力的には100点じゃないかな」と自己評価した。
今季の戸郷を象徴するのが球数。開幕からの総投球数はリーグトップの1120球だ。なぜ球数を投げられるのか-。原監督は「何となく力みがないもんね。バランスがいいんでしょうね。ですから、球数がそこそこいっても何となくベンチとしては安心感がある」と分析する。7日の試合でも「初回と最後のイニングの七回もそれほど変わりがない。それがすごく(今年の)特徴ではないでしょうか」と評した。
5月24日のDeNA戦で完封勝利を収めた際には「もっと完投、完封数を増やしていけるように」と力を込めていた戸郷。出力が100%でも力んでいるように見えない投球フォームのバランスの良さが、球数を投げられる理由、そして躍進の秘けつと言えそうだ。