ヤクルト・石川 交流戦単独トップ28勝 ソフトバンク・和田に並ばれた翌日に「励みになる」

 「西武0-2ヤクルト」(10日、ベルーナドーム)

 球界最年長のヤクルト・石川雅規投手(43)が記録を再び塗り替えた。5回2/3を無失点に抑え、チームの連敗を3で止める今季2勝目をゲット。前日9日にソフトバンク・和田に並ばれた交流戦での通算勝利数も28に伸ばし、再び単独トップに立った。

 「長いことさせていただいているのもありますけど、一試合一試合、一生懸命投げた結果が28勝になって良かったです」

 43歳のベテランでも難しい立ち上がり、41歳で現役最年長野手の青木に勇気をもらった。初回先頭の源田が放った左前に落ちそうな打球を全力で追い、スライディングしながら好捕。「先頭打者がヒットとアウトでは大きな違い。あのアウトはすごく大きかった」。以降はゴロアウトを重ねる本来のスタイルを思い出し、丁寧に低めへ集め続けた。90キロ台のカーブに100キロ台のチェンジアップ、さらに得意のシンカーも織り交ぜ、最速133キロの直球を、より速く見せる芸術的な投球で得点を許さなかった。

 1学年下で、前日に自身の記録に並んだ和田の投球はもちろんチェック。「もう僕とは全然比べものにならないぐらいすごいボールを投げている。同世代の選手が少なくなってきている中で和田投手の投球は励みになるし、刺激をもらっている」。これで大台の通算200勝まで残り15勝。変幻自在のピッチングはまだまだ健在だ。

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