明大が無失点V王手 先発の久野5回5安打無失点 ゼロ行進で栄冠なるか
「全日本大学野球選手権・準決勝、明大6-0白鷗大」(10日、神宮球場)
準決勝2試合が行われ、明大は白鷗大に完封勝ちし、優勝した2019年以来の決勝進出を決めた。今大会初先発の久野悠斗投手(2年・報徳学園)が5回5安打無失点の好投。チームは初戦から3戦連続となる無失点。大会史上初となる無失点での優勝へ王手をかけた。青学大は富士大に勝利。両校は11日午後1時開始の決勝(神宮)で対戦する。
堂々としたマウンドさばきだった。大舞台で今大会初先発を託された久野。ピンチでも動じない心で投手陣が積み重ねてきたゼロ行進をつないだ。
初回先頭から2連打を許して、無死二、三塁。「正直情けないと思ったのと同時に、ここまでゼロ(無失点)でつないできたものを自分が崩していいのかと思った瞬間、何かスイッチが入ってギアが上がった」と後続を抑え、無失点。危機を脱出し、雄たけびを上げるとリズムに乗った。
自己最速を1キロ更新する152キロをマークするなど、5回5安打無失点。「監督が先発として選んでくださった。自分は思い切って腕を振って0に抑えるだけ」と懸命に役割を果たした。
チームはここまで計3試合25イニングで無失点。計9投手で15安打しか許していない。久野は「あしたも同じように無失点で勝ちきれるように頑張っていきたい」と仲間の思いを代弁。鉄壁投手陣で大会史上初となる無失点での優勝を成し遂げる。