ロッテ・佐々木朗 また出た165キロ 自己最多109球 志願続投で7回10K5勝目
「ロッテ6-5広島」(11日、ZOZOマリンスタジアム)
剛速球を繰り出し、5勝目をつかみ取った。抑えの益田が九回のピンチを抑えると、ロッテ・佐々木朗希投手は両手を上げてベンチを飛び出した。
「湿気がある中で思うようにいかないところもあったけど、序盤、(山口の)満塁ホームランが出て思い切って投げることができた」
四回までは完全投球で満員のスタンドを沸かせた。しかし、4-0の五回に3安打1四球で2点を失い、今季本拠地のマウンドで続けていた無失点は29イニングで止まった。六回を終えた時点で球数は94球。「自分で点差を縮めた。自分で抑えないと勝ちにふさわしくない」。疲れも見え始めたが、七回は志願して続投。無失点に抑え、7回5安打2失点、10奪三振の快投で救援につないだ。
強靱(きょうじん)な体を持つ。この日は自己最多の109球を投げ、五回の羽月への4球目には自己最速タイ&NPB日本人最速タイの165キロをマーク。黒木投手コーチは「あの出力に耐えうる体を作ったことが一番のアップデート」とうなるほどの強さだ。
お立ち台では「今日は雨予報だったけど満員でよかったです!」。大声援を背に、雨雲もはねのける投球で、チームもリーグ単独首位をキープ。貯金を「9」に積み上げた。若きエースが、これからもチームをけん引する。