野球評論家の高木豊氏が１２日、自身のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルを更新。交流戦で打率・１１４、本塁打０本と不振の阪神・佐藤輝明内野手について「交流戦絶不調　佐藤輝輝明を救いたい」と題して、持論を展開した。

　冒頭で高木氏は「サトテルはいろんな情報を集めると、やっぱ練習不足だっていうね。アマチュア時代の時から…。能力だけでやってきている」などと披露。さらに「ああいうホームランバッターっていうのは波は大きい。その波をなくしたいよね」とし、打開策を示した。

　ひとつ目の打開策は「耐える、我慢すること」で、「どうしても三振したくないとか、打ちたいと追っかけちゃうと相手の術中にはまっちゃう。自分の体を上下させない。低め、高めのボールに手を出さない。耐える、我慢がまず大事になる」と強調。「いいときはこうこうこう、悪くなったらこうなるっていうのを２カ所ぐらい知っとくと修正は早くきくよ」と力説した。

　もうひとつの打開策は「人間力を鍛える」。「レギュラーっていうのは精神的に優れているんだよね。ここらへんがやっぱ育ってこないと、やっぱ波はある」とし、「彼の場合は感情の起伏が激しい。感情の起伏がさざ波のようになってくると成績は安定するよ」と説いた。

　高木氏は佐藤輝が１年目から２４本塁打をマークするなど、活躍したからこそ期待が大きいことも強調。「周りの見方が、レギュラーですごい選手だって見るからツラいよね」と同情し、「でも、その期待に応えていかなきゃいけないのがプロ野球だから。まだまだ伸びる。１・５倍ぐらい練習して妥協はしない。３割近くと４０本打てる打者になれると思っている」と期待を寄せた。

　最後には「妥協しない、嫌なことから逃げない。自分が優勝させた、というようなそのぐらいの活躍を目指して妥協せずに頑張ってほしい」と愛のあるエールを送った。