ソフトバンク・有原 3年ぶり日本1勝 思い出の神宮球で6回1失点 「出遅れた分、チームに貢献したい」

 「ヤクルト1-5ソフトバンク」(13日、神宮球場)

 3年ぶりの日本球界での白星を、思い出深い神宮で飾った。新加入のソフトバンク・有原が6回を5安打1失点。早大時代に躍動し、プロへの礎を築いた球場で輝き「育ててもらった場所。特別な1勝になった」と実感を込めた。

 持ち味の打たせて取る投球でピンチを乗り切った。1-0の四回1死一、二塁。ここで中村への初球にツーシームを投じ、バットの芯を外して二ゴロ併殺に。相手に流れを渡さず「粘り強く投げられた」と汗を拭った。

 日本ハムからポスティングシステムで挑戦した米大リーグでは苦渋を味わった。右肩の手術を受けた影響もあり、メジャーでは2年間で通算3勝7敗、防御率7・57。マイナーでプレーした期間もあった。それでも「毎日、うまくなりたいと思っていた。何事にも動じなくなったし、確実に成長した」。たくましさを身につけて、日本での再起を図った。

 2軍での調整が続き、6日が1軍初登板だった。30歳の右腕は「出遅れた分、チームに貢献したい」と巻き返しを期した。

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