「中日７－０ロッテ」（１３日、バンテリンドーム）

　中日先発の高橋宏が５安打９奪三振で、プロ入り初完投で初完封勝利。約２カ月ぶりとなる今季２勝目は、自己最多となる魂の１２５球だった。

　二回に今季登板１０試合目で、初めて味方が先制。五回は１死から、安田の右中間を割る二塁打で初めて得点圏に走者を置くも、後続を打ち取った。六回には先頭から岡、藤岡に連続四球を与え、無死一、二塁のピンチ。それでも続く中村奨は二ゴロ併殺打に、最後は山口を１５５キロで見逃しの３球三振に仕留めた。

　先発予定だった１１日の楽天戦が中止となり、本拠地６連戦の初陣を任された。プロ入り初のスライド登板にも、自らの投球を心がけた。前日の「この３連戦の流れも決まると思う。自分自身、明日の登板にかけたい」とのコメント通りの力投。今季７０奪三振となり、小笠原の６６を抜いてリーグトップに躍り出た。

　うれしいプロ初完封。試合終了後、ようやく笑顔を見せた。