「中日１－２日本ハム」（１６日、バンテリンドーム）

　日本ハムが中日戦４連勝。決勝点は頭脳プレーで奪った。

　同点で迎えた四回２死一、三塁。一走の上川畑が早くスタートを切るそぶりで小笠原のけん制を誘う。そのスキをついて、三走・万波がスタートし悠々と生還した。

　新庄監督が昨季、非公開で練習し、試合でも成功させたトリックプレー。当時「選手に俳優になってもらわないといけない新たな作戦。『演技がうまそうだな』と思った走者だったら、サインを出す」と満足げに話していたが、この日は「去年からやってきたことを一発で。あのタイミングじゃないとちょっと難しいっていうところを決めてくれるところの成長に、もう感謝しかないですね」とたたえた。

　先発の上沢は８回１失点でリーグトップタイの６勝目。二回に細川に先制ソロを被弾したが、その後は六回まで無安打投球。七回に２四球と安打で１死満塁とされながら、代打・高橋周を三振、代打・伊藤を投ゴロに切ってピンチを脱した。