パ・リーグで珍現象 首位ロッテと2位オリックスで「マイナス0・5差」勝率は1厘2毛差

 5回、打席の友杉が四球と勘違いすると、つられて一塁ランナーの大下(中央)も勘違い。二塁へ向かいタッチアウトとなりぼう然とする。左は一塁手・ソト、右は小坂コーチ(撮影・開出牧)
 5回、ピンチを乗り切りガッツポーズをみせる山下(撮影・三好信也)
 3回、左前打を放つ山下
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 パ・リーグでは17日の試合で、首位のロッテが敗れ、0・5ゲーム差で追うオリックスが勝利したため、「マイナス0・5ゲーム差」の珍現象が起こった。

 ロッテは59試合を消化し、32勝23敗、4分けで勝率は・5818。オリックスは64試合を消化し、36勝26敗、2分けで勝率・5806。その差1厘2毛差で順位は入れ替わらない。

 ゲーム差は貯金(勝利-敗戦)をもとに、最短で下位チームが並ぶために、どれぐらいのゲーム数が必要かを表す。チーム間の貯金差を2で割った数字がゲーム差になる。順位争いの目安には非常に有用だが、最終順位決定には勝率が用いられる。今回、貯金はオリックスの方が1つ多いため「マイナス0・5ゲーム差」となる。

 マイナスのゲーム差が生まれる要因の一つに、引き分けの多さがある。プロ野球の勝率は、総試合数から引き分け数を引いた数を分母に、勝利数を分子に置いて計算する。引き分けが多いと分母が少なくなるため、その分、勝率は良くなる。今回はロッテの試合消化が少ない上、引き分けも4試合と多いために、ゲーム差が「マイナス表記」となる逆転現象が起こった。

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