オリックス・宮城 6回0封で6勝目! チームは4連勝で交流戦V逸も11日ぶりに奪首
「ヤクルト0-6オリックス」(18日、神宮球場)
何度も何度もピンチを背負った。気温は30度を超えた中、グッとこらえて汗を拭う。冷静かつ大胆に打者と勝負。オリックス・宮城大弥投手は苦しみから解放されたように、表情を緩めた。「精いっぱい耐えられました」。試合後は手で「6」を作り、笑っていた。
初回は無死一、二塁、二回は2死満塁と再三のピンチをしのいだ。「やるべきことをやろう」。腹をくくり、本塁は踏ませない。四回以降は周囲の助言に耳を傾け、力を抜いた。「切り替えというか、いい間合いで投げられた」。前回の5回8失点か ↓↑ ら修正した。
6回無失点でリーグトップタイの6勝目。同僚の山本、山下らと並んだ。「最近は『山』がつく人が持っていく。次は『宮』が持っていけるように頑張ります」。“山一族”には山崎福に山岡、山崎颯など好投手ぞろい。この日は宮城の好投に頓『宮』が一発を放ち、勝利を呼び込んだ。
スタンドからは父・享さんが見守った。昨季、勝てない日々が続いた時には「先発の仕事は試合を作ることだ」と背中を押された。父の日に好投し、白星というこれ以上ないプレゼントを届けた。
チームは優勝こそ逃したものの4連勝で交流戦を終え、11日ぶりの首位浮上。今季最多の貯金11でリーグ戦へと戻る。「優勝を目指して頑張りたい」と宮城。左のエースが最高の形でセ・リーグとの戦いを締めくくった。