今秋ドラフト候補に挙がる花巻東の佐々木麟太郎内野手（３年）が２１日、花巻市内の同校グラウンドで取材に応じ、高校最後の夏に向けて「必ず（岩手の）優勝旗をつかんで、甲子園で暴れたい」と意気込みを語った。

　５月下旬には背中の痛みを訴えたが、現在は「ほとんど完治している」と状態は上向き。「毎日後悔なく充実して練習できている。夏に向けてさらに状態を上げていけるようにしたい」と準備を続けている。

　高校通算１３８本塁打を誇るだけに、今夏は勝負を避けられることも予想される。ただ、佐々木自身は「そこは自覚している。精度と確率を求めて練習にも取り組んできているので、自信を持ちながら勝負数が限られてくる中でも最大限のパフォーマンスを出したい」と甘く入ったボールは、一発で仕留めるつもりだ。

　岩手大会は明日、抽選会が行われ、対戦相手が決まる。佐々木は「どこが来てもやることは変わらない。（個人としては）結果もそうだけど、声とかプレーだけじゃなくていろんな部分で目に見えないところでチームを引っ張れるところもある。最大限出し切りたい」と力を込めた。