西武の親会社、西武ホールディングス（ＨＤ）の株主総会が２１日、埼玉県所沢市内で開かれ、知人女性に対する強制性交容疑で先月２３日に書類送検された山川穂高内野手（３１）について、株主から「解雇も考えていいかと思う」との意見や「最近点が取れないのでつまらない。早く復帰してくれるのを望んでいる」など解雇と復帰を求める声が上がった。

　奥村剛球団社長は「大変なご心配とご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません」と謝罪。その上で「現在は検察庁の判断を待っている状況。検察庁の判断および関係各所のご意見をうかがいまして、適切に対処いたします」と説明した。信頼回復に向け、全選手を対象とした教育指導も改めて行うとした。

　書類送検容疑は昨年１１月、東京都港区のホテルで２０代女性に性的な暴行をした疑い。警視庁は起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。騒動発覚後の５月１２日に「総合的に判断してコンディション調整」という理由で出場選手登録を外れ、現在は球団施設で３軍の練習に参加している。