高松一主将「中西太さんに勝利を見てもらいたい」香川大会初戦で高松商と伝統校対決

 第105回全国高校野球選手権記念香川大会(7月8日開幕)の組み合わせ抽選会が23日、高松市内で行われた。今春センバツ出場で第1シードの高松商は大会第4日の初戦で高松一との伝統校対決が決まった。

 夏は3年連続の代表を目指す高松商の主将・横井亮太内野手(3年)は「昔は甲子園に出ていた伝統校で中西太さんの母校でもあるし、しぶとい相手だと思う。どの相手でも守り勝つ自分たちの野球をやることだけを意識して、しっかり調整したい」と表情を引き締めた。

 高松一の主将・三好雄也捕手(3年)は「引いた時は驚きましたけど、初戦に勝ちたいという気持ちは変わらずある。高松商さんの情報は多いので、これから研究してできることをやっていきたい」と本番までに最善を尽くす。

 今年5月11日にOBで「怪童」と呼ばれた元西鉄の強打の内野手、中西太氏が90歳で他界。高松一のユニホームは現在も伝統のデザインを継承している。三好主将は「中西さんと直接お会いする機会はなかったけど、しっかり誇りを持って、勝利するところを太さんに見てもらいたい」と母校の大先輩に夏は20年の独自大会以来、3年ぶりの白星をささげることを誓った。

 昨秋の県および四国王者で今春センバツで智弁和歌山を破って1勝を挙げた第3シードの英明は大会第4日に丸亀と激突。ノーシードながら難敵の尽誠学園、大手前高松も入った激戦ゾーンを勝ち上がり、11年以来3度目となる夏の代表切符を狙う。

 春の県大会を制し第2シードの丸亀城西は坂出、同準優勝で第4シードの志度は高松東と初戦で当たる。開会式の選手宣誓は希望者による抽選の結果、坂出商の主将・西山晴琉捕手(3年)が務めることが決まった。

 順調に日程が消化された場合、決勝は7月26日にレクザムスタジアムで行われる予定。

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