DeNA・今永 完投5勝目「理想に近いボールが投げられた」 首位攻防戦先勝で1・5差に
「DeNA3-1阪神」(23日、横浜スタジアム)
最後の力を振り絞った。DeNA・今永昇太投手が126球の熱投で、阪神打線に借りを返す5勝目をマーク。「この試合の意味をわかっていた。あそこで点を取られるわけにはいかなかった」。初回のピンチを切り抜け、最後までマウンドに立ち続けたエース。6安打1失点で今季2度目の完投勝利だ。
託されたリーグ戦再開初戦のマウンドを意気に感じていた。立ち上がりに2死一、三塁を背負うと、佐藤輝を迎えた。ここで2球続いた“最高の直球”を見送られたが、最後はスライダーで三振。「周りが納得しない失点の仕方はやめようという気持ちだった」とマウンドでほえた。
阪神は今季唯一黒星を喫している相手でもあった。首位との直接対決を前に、与えられたのは中9日の猶予。この1週間はウエートトレーニングを取りやめ、休養を重視。「理想の球に近いボールが今日は投げられた」と自信をつかむまで改善し、少し胸を張った。
エースの見せた意地で、首位阪神とは1・5差。虎の背中を捉え、猛追への起爆剤となった。
◆球団最長!本拠地同一カード11連勝 DeNAが22年6月28日から横浜での阪神戦11連勝に。これで同球場での同一カード連勝は球団最長となった。95年5月2日~96年4月19日・中日戦、99年8月18日~00年5月19日・阪神戦の10連勝を更新。