西武・高橋“ロンゲッ投”で5勝目 株主から「見苦しい」と指摘の長髪なびかせ8回0封
「楽天0-1西武」(24日、楽天モバイルパーク)
西武のエース高橋光成投手(26)が久々に踏ん張り抜いた。七、八回に得点圏まで走者を進められながら、元同僚の浅村を縦方向のスライダーで打ち取るなどして無失点。8回、110球の力投で4安打無失点。岸のソロによる虎の子の1点を死守した。
5月13日・楽天戦以来の5勝目で、チームは今季2度目の3連勝。「苦しい時期が続いたけど、何とかゼロに抑えられた。1-0で勝てたのはすごい自信につながる」と頬が緩んだ。4月に3連勝するなど好発進も、苦手の交流戦で3戦全敗。前回登板した17日・広島戦は4回4失点で降板した。
「交流戦はあまり自分のやりたいことができなかった。慣れない相手だったと割り切った」と交流戦後に2日設けられた休暇で愛犬と散歩し、「精神的というか、脳の疲れはリフレッシュした」。この日も「自分を落ち着かせる意味でやってみた」と味方の攻撃時にベンチで瞑想(めいそう)して心を静めた。
21日に球団の親会社の株主総会で株主から長髪を「非常に見苦しい」と指摘されたが、そんな声も吹き飛ばす快投劇。3年ぶりの完封こそ逃したが、防御率1・92でリーグトップに浮上した。「明日はスミ(隅田)が絶対やってくれる」と信じる投の大黒柱が、最下位を抜け出した西武の逆襲を加速させた。