西武ドラ1蛭間1号 「まさか」早大の先輩・早川から
「楽天2-5西武」(25日、楽天モバイルパーク)
ドラ1ルーキーが成長の一端を見せた。二回2死一、二塁、早大の2学年先輩、楽天早川から西武・蛭間がプロ1号となる先制3ラン。右翼ポール際に打球が吸い込まれるのを確認するとほえた。「大学のときは(シート打撃で)こてんぱんにやられた。まさかホームランを打てるなんて」と驚きを隠せなかった。
オープン戦では打率1割台と低迷して開幕2軍スタート。「自分に実力はない。周りは周り、自分は自分」と割り切ると、ファームで下半身を使って直球を捉えにいく打撃を体に染みこませた。
1軍初昇格した23日のデビュー戦で無安打に終わると「速球に対応しようと引っ張る打球を打ちたいと思いすぎた」とショートの頭上へ打ち返す意識へ修正。早川の146キロ直球を仕留めた。
蛭間の一発に20年度ドラ1の渡部も奮起し、三回に左翼席へ3試合ぶりの3号2ラン。21年度ドラ1の隅田も5回無失点でビジター初勝利を挙げた。ドラ1トリオの活躍で、チームは今季最長タイの4連勝と初の同一カード3連勝を飾った。
◆蛭間 拓哉(ひるま・たくや)2000年9月8日生まれ、22歳。群馬県出身。177センチ、87キロ。左投げ左打ち。外野手。浦和学院、早大を経て2022年度ドラフト1位で西武入団。プロ初出場初スタメンは23年6月23日・楽天戦(8番・右翼)。同初安打は翌24日・楽天戦。走攻守そろった将来有望な素材。