日本ハムの新庄剛志監督（５１）が、中日からトレードで加入した山本拓実投手（２３）の覚醒に一手を打つ。「山本君に対して、武田久君、おもしろくないですか？。コーチとして」とニヤリ。日本ハムＯＢで日本製鉄東海ＲＥＸの武田久投手コーチ（４４）に指導してもらうプランを明かした。

　共通点は身長だ。山本拓が１６７センチ、武田氏が１７０センチ。新庄監督は３度セーブ王に輝くなど通算１６７セーブを挙げた武田氏について「俺、センターからずっと見てて、やるなあって。あんな小さい体で下からえぐっていく様な」と印象を明かす。

　山本拓は６月３０日のオリックス戦で移籍初登板。１回無失点に抑えるデビューを飾った。最速１５２キロを記録し、ポテンシャルの高さを披露した。新庄監督はさらなる成長のヒントが武田氏のスタイルにあるとにらんだ。

　「武田君のいいところは左足を着いたあとから腕が出てくる感じ。阪神の才木くんとちょっと似てる。一段遅れる、あれがバッターはめんどくさいんですよ。合わせるのに」と分析。そして「山本君に必ずハマると思うんですよね」と言う。高い潜在能力に球団のレジェンドの投球術を加味して、覚醒させる思いだ。