オリックス・中嶋監督 球宴の監督選抜にWBC組を選出しなかった理由を説明「彼らもロボットじゃない」
オリックスの中嶋聡監督(54)が5日の楽天戦(楽天モバイル)の試合後に、オールスターの監督選抜について、選考理由を明かした。
監督選抜のメンバーが発表され、プラスワン投票の選手を除き、ほとんどの選手が出そろった。ただ、監督選抜にWBC組の名前がない。SNSなどでは一部のファンから否定的な投稿も見られた。
ただ、これは中嶋監督が熟考を重ね、選手を思いやってのこと。難しい決断を終え、心境を語った。
「もちろん(ファンは)出るものだと思っていると思う」と前置きした上で、言葉を続けた。
「早くから仕上げてきた選手に少しでも休憩というか、休養してもらった方がいいと思う。本当に蓄積、目に見えない疲れと言いますか。彼らもロボットじゃないんでね。無理してやっている部分が必ずある。その点はかなり考慮して選びました」
当然、ファンがWBC組を見たいという気持ちも感じている。それでも「僕が責任を取ると言いますか、何を言われようと」と強い覚悟で決断した。ファン投票などで選出されているロッテ・佐々木朗らの起用についても最大限の配慮を行う考え。「そこはちゃんとやってあげないと、この先のことも考えないといけない。ファン投票で出ている選手もいる。そこでも考慮してやりたい」と語った。
他球団の監督にも相談し、決定。「自分のチームの秘密と言いますかね、怪我の内容とか抱えながらやっている。色んな意味ですごく協力してもらいましたね」。2試合の開催となるが、オール・パシフィックとして戦いに臨む。
現状で球宴出場が決まっていない、パ・リーグのWBC戦士は次の通り。
山本由伸(オリックス)
宇田川優希(オリックス)
宮城大弥(オリックス)
甲斐拓也(ソフトバンク)
牧原大成(ソフトバンク)
周東佑京(ソフトバンク)
山川穂高(西武)
松井裕樹(楽天)
伊藤大海(日本ハム)