バウアーが激高したあの試合で「片目投球」を実践したことを告白 その理由とは
DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が9日、自身のYouTubeチャンネルを更新。「1週間片目で野球をプレーした」のタイトルで、7月1日の中日戦で実戦でも“片目投球”を行っていたことを明かした。
バウアーは冒頭で2020年に自殺を図り、一命を取り留めるも片目を失明したドリュー・ロビンソンを紹介。同選手が3Aで復帰していることを説明した。「日本では誰かが誰かを支えることがよくある。最近のアメリカにはそれがないように感じる」「これを見ている皆さんが誰かに送ろうとしている否定的なコメントを考え直してくれることを願っている」「今週はドリューに敬意を表し、注意喚起のために野球関する全てを片目で行おうと思う」と話し、デッドリフトの筋トレ、ブルペン投球、キャッチボール、バント&打撃練習、キャッチボール、守備練習を片目で行った。
さらに自身の失策、味方のまずいプレーが出た六回に放送禁止用語を叫び、激高したあの1日・中日戦で「最初のバッターには片目で投げた。二回には最初の2人」と実戦でも片目投球を行ったことを告白。初回先頭の大島には右前打を打たれたが、二回先頭の石橋を二飛に仕留め、続く龍空は遊ゴロに打ち取るも、大和の悪送球で出塁を許している。なお、その一、二回にはともに1点を失っている(試合は2-2の引き分け)。
バウアーは片目でプレーした1週間を「片目でも戦えることができる。でも僕には両目を開けるという選択肢があるからそれを選んだ。その選択肢がなくても3Aでプレーするドリューは本当にすごい。この1週間無理にやってみてよかった。周辺だけでなくグラブに集中できることも分かった」と振り返った。さらに「仲間に親切になれることを願っている。人の苦しみがわかる人になってほしい」とメッセージを送った。
なおバウアーはドジャース時代の2021年にも、片目投球を敢行。「ちょっと楽しんだだけだ。今日は自分を試したんだ。こういうことは僕の向上につながる」などと試合後のインタビューで話している。