楽天・藤井 プロ3年目本拠地初星 5回1失点「最高です」 チームは今季初同一カード3連勝
「楽天5-1ソフトバンク」(9日、楽天モバイルパーク)
お立ち台の上で笑みがはじけた。左腕の楽天・藤井聖投手(26)が粘りの投球で5回1失点。プロ3年目で本拠地初勝利をつかみ「めちゃくちゃ最高です」と喜びを語った。チームは今季初の同一カード3連勝。連勝も今季最長の5に伸ばし、4位に浮上した。
また止めるわけにはいかなかった。昨年5月、12連勝がかかった試合に先発したが、試合を作れず、球団記録を更新していた連勝はストップ。「今日こそはという気持ちは強くありました」。リベンジも意識しマウンドへ上がると、持ち前の打たせて取る投球で最少失点に抑え、「今年は勝ててよかった」と胸をなで下ろした。
イヌワシ党からも力をもらった。コロナ禍入団の藤井は、本拠地での声出し応援が初めての経験。「声援が力になるとよく言いますけど、本当に力になった」と感謝し「もっとファンの人を増やせるように」と照れくさそうに笑った。
同じ左腕の早川が体の張りで離脱し、巡ってきたチャンスで2戦2勝。石井監督も「奪い取ってほしい」と期待を寄せる藤井が、チームの救世主となる。