多度津が7年ぶり初戦突破 プロ注目146キロ右腕・高橋快が1失点完投 セ・パ6球団が視察 香川大会

 128球で1失点完投の多度津・高橋快
 最後の打者を三振に仕留め、雄たけびを上げる多度津・高橋快
 1失点完投でチームを7年ぶり初戦突破に導いた多度津・高橋快
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 「高校野球香川大会・1回戦、多度津2-1坂出工」(10日、レクザムスタジアム)

 多度津が逆転で接戦を制し、2016年以来7年ぶりに初戦を突破した。プロ注目の最速146キロ右腕・高橋快秀投手(3年)が128球で1失点完投勝利。7安打を浴びながらも、四回のスクイズによる1失点で踏ん張った。

 当初は前日9日に予定されていた試合が、天候不良のため順延。この日も雨の影響で試合開始が予定より11分遅れたが、「気持ちを切らさずにというのを意識していました」と努めて平常心で夏の初戦に臨んだ。

 この日の最速は143キロで6奪三振。立ち上がりから制球に苦しみ計3四死球。「ボールを切っていたので、四回、五回ぐらいから上から叩く意識で投げました」と試合中に修正。味方が勝ち越した直後の八回、1死一、三塁のピンチは直球中心の攻めで2者連続三振に仕留めた。

 昨秋まで最速139キロだったが、今春県大会で146キロをマークし、一躍注目を浴びる存在となった。この日は巨人、オリックスなどセ・パ6球団のスカウトが視察。広島・白武スカウト部長は「直球はコンスタントに140キロ台が出ていた。手足が長く、体は細いし、まだまだ伸びしろはある。将来性のある投手」と評価した。

 2回戦は中5日で石田と対戦。エースは「初回から守備で流れをつくりたいので、立ち上がりからいい投球ができるように次までに修正したい」と反省も忘れない。「夏の1勝は難しいと言われていた。何とか初戦を勝てたので、この流れで甲子園まで行けたら」。多度津の大黒柱がノーシードから全6試合を一人で投げ抜き、悲願の初の代表切符を勝ち取る。

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