「復帰させたらどうだ」の声も 強制性交容疑で書類送検の西武・山川について 後藤オーナー「検察の判断が出た上で」

 西武の後藤高志オーナー(74)が10日、都内のホテルで開かれたオーナー会議後、報道陣の取材に対応。知人女性に対する強制性交容疑で、5月23日に書類送検された山川穂高内野手(31)について「非常に彼の行為は遺憾だし、残念。ご迷惑をおかけしたことを、私としてもおわび申し上げます」と謝罪の言葉を述べた。

 書類送検後、同オーナーが山川について言及したのは初めてで、今後に処遇などについても言及。最下位に低迷するチームに対しても語った。

 -チームは厳しい戦いが続く。

 「今、非常に厳しい戦いが続いてますが、ペナントレースはまだ半分きた段階。ライオンズの選手も一生懸命やっています。反転攻勢をやってくれるだろうと期待してますし、確信してます。また、本当にこういう状況の中でも応援していただいているファンのためにも、各選手一人、一人しっかりと自覚して、プレーに集中してると思います」

 (続けて)

 「ファンの方ためにも、しっかりやらなきゃいけない。3月に所沢キャンプに私が行った時にですね、申し上げたのはまず松井新監督には『新監督として思う存分、采配を振るってもらいたい』と言うこと。さらに言えば監督コーチには『若手をしっかり育成してくれ』と。そして若手選手の奮起を期待したいと、そうした訓示をしたわけであります。それを今、松井監督以下、選手諸君がしっかりと受け止めてやってくれてると確信してますし、元々、ライオンズは夏場に強いチーム。若い選手も多いですから、しっかりやっていくということです」。

 -ファンは期待している。

 「まだペナントレースが終わったわけでもないし、半分という段階ですから。新しい芽は着実に育ってきていると思います。当然のことながらネバーギブアップでやってきますし、私がオーナーになってからもいろいろ、山あり谷ありの中で、それでもみんなやって来ましたから、大丈夫です」

 -山川選手の件だが。

 「山川選手について言えば、非常に彼の行為は私は遺憾だし残念です。また、ファンの皆さま、あるいは関係者の皆さまにですね、多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしたことを、私としてもおわび申し上げます。まだ検察の判断が出ておりません。従いまして、山川選手に対する対応というのは、その判断が出てからということになります。いずれにせよ山川選手が今回のことを真摯(しんし)に反省した上で、彼自身がしっかりとこれから本当に、しっかりとした道を歩んで行くということをですね、期待しています」

 -株主からも厳しい声があった。

 「厳しい、非常に厳しい声と、一方で言えばチーム状況に鑑みて『復帰させたらどうだ』という声もいただきましたが、いずれにせよ検察の判断が出た上でと言うことであります」

 -山川選手に限らず現状、球団所属の選手に関して、週刊誌報道などがある。

 「そこのところは私も含めて、ライオンズ憲章をわれわれは持っていますけど、そのライオンズ憲章をもう一回、選手一人、一人に認識してもらってですね、大切な自分の人生というものをしっかり向き合ってもらうと。それからファンの皆さんの期待を裏切らないようにやっていくということが大切だと思います。キャンプインの初日、2日目に専門の弁護士さんにお願いして毎年、コンプライアンス研修もやっております。そういった啓発活動というものをもう一回、しっかりやっていきたいと思います」

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