兵庫 今大会初の女子ノッカー 川西明峰・藤原「みんなとグラウンドで戦えた」滝川二に敗戦も笑顔
「高校野球兵庫大会・2回戦、滝川二9-2川西明峰」(11日、明石トーカロ球場)
川西明峰は滝川二に七回コールド負けを喫した。女子部員の藤原祈子内野手(3年)が試合前のシートノックでノッカーを務めたり、試合中は補助員として仲間を支えたが、最後の夏は2回戦で終わった。
「1回戦勝ったら、2回戦でノックを打つというチャンスをいただいたので。最初で最後、みんなとグラウンドで戦えたのかなと思います」
兵庫大会では、昨夏から可能となっている女子部員による試合前のシートノックのノッカー。チームの士気を高めるために、1回戦で勝たないと藤原をグラウンドに立たせることができないというノルマを木地谷正也監督から課せられていたが、仲間が見事に成し遂げてくれた。
甲子園では今春のセンバツから女子部員のノッカーが可能となり、同大会で城東(徳島)のマネジャー・永野悠菜さんが初めて務めた。「甲子園という場は難しいかもしれないけど、ノッカーとして頑張りたいなという気持ちになりました」と大舞台で活躍する姿に刺激を受けたという。
やりきった3年間。悔いはなく、高校卒業後は野球からは離れる。「辞めようと思うことが多かったんですけど、すごく仲がいいチームで楽しかったです」と笑顔で振り返った。