日大豊山・光永 甲子園も五輪も出る 競泳と二刀流 昨夏高校総体3冠!4番で1安打1盗塁

 「高校野球東東京大会・2回戦、日大豊山7-0上野学園」(11日、神宮球場)

 東東京大会では、日大豊山が七回コールドで3回戦に駒を進めた。水泳部と兼部し、競泳で28年ロス五輪出場を目指す光永翔音(しょうおん)内野手(3年)は「4番・一塁」で先発出場し、3打数1安打。大学進学後は競泳一本に絞るという“異色の二刀流”スラッガーが、最後の夏に集大成を見せつける。

 炎天下の神宮球場も、額を流れる汗が心地いい。水中とは違った熱気に包まれた光永は「率直に、暑いというのが先に来た。自分は水人間だなって(笑)。たまに見に行ったりもしていた神宮球場で初めてプレーして、すごくうれしい」と、夏の公式戦初出場に充実感をにじませた。

 1-0の初回、無死一、二塁で左前打を放つと、左翼手が失策して1点を追加。6-0の四回1死三塁では二ゴロで出塁し、その後は二盗に成功した。「小学校の時から野球の好きなところは盗塁」と公式戦初盗塁に、うれしそうに笑った。

 異色の経歴の持ち主だ。野球は小学1年から始め、6年時にマリーンズジュニアに選出された。一方で、0歳から水に触れ、小学2年から本格的に競泳を開始。昨夏の全国高校総体では100メートルバタフライとリレー2種目で優勝した。

 現在は「朝に少し泳ぐくらい。野球が楽しいので野球で最後までやりたい」と野球メインに活動。ただ、競泳も大会は出場しており、6月の東京都高校選手権では100メートルバタフライで全国ランキング2位となる54秒34をマークし、高校総体につながる関東大会出場を決めている。

 来夏にはパリ五輪が開催されるが「今のままじゃ無理なので、パリというよりはそのもう1個先を狙っている」と28年ロス五輪を見据える。そのため、大学進学後は競泳一本に絞る予定で、野球は今大会が最後。「最後まで野球をやり抜くことができれば一番いい夏だと思う」と全てを出し切ることを誓った。

 ◆光永 翔音(みつなが・しょうおん)2005年6月28日生まれ。18歳。千葉県松戸市出身。190センチ、85キロ。右投げ右打ち。内野手。小学1年から常盤平ボーイズで野球を始め、6年時にマリーンズジュニアに選出。松戸六中では京葉ボーイズでプレー。日大豊山では2年秋からベンチ入り。高校通算11本塁打。水泳は0歳から始め、小学2年から選手コース。昨年の高校総体では100メートルバタフライ、400メートルフリーリレー、400メートルメドレーリレーで優勝。

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