花咲徳栄・小野勝利 約1年ぶりの公式戦出場で右中間への三塁打「一本出てホッとした」昨年6月に横浜から転入

 移籍後1年間の制限が解け花咲徳栄で最後の甲子園出場を目指す小野勝利(撮影・三好信也)
 4回、右中間に3塁打を放つ花咲徳栄・小野勝利(撮影・三好信也)
 3回、打球を処理する花咲徳栄・小野勝利(撮影・三好信也)
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 「高校野球埼玉大会・2回戦、花咲徳栄16-0岩槻」(12日、レジデンシャルスタジアム大宮)

 19年以来の甲子園出場を目指す花咲徳栄が、五回コールド勝ちで初戦を突破した。神奈川の強豪・横浜から転入し、約1年ぶりの公式戦出場となった小野勝利内野手(3年)は「4番・三塁」で先発出場し、3打数1安打1四球。横浜でプレーしていた昨年4月の春季大会で、代打で本塁打を放って以来の公式戦安打を放ち、安堵(あんど)の表情を見せた。

 一挙8得点の起点となった。8-0の四回1死走者なしの場面。外角真っすぐを逆らわずに右中間へはじき返して三塁打で出塁し、チームをさらに活気づけた。「1本出てホッとした」。練習試合とは違ってスタンドから聞こえるブラスバンドや仲間からの声援に応え、「打ってみんなが喜んでくれたら自分にとっては一番良い」とはにかんだ。

 昨年6月に横浜から転入し、約1年間公式戦に出られない日々を過ごした。「長いようで短かった。仲間は自分をすぐに受け入れてくれて仲良くもしてもらって、たくさん練習を一緒にしてくれたり。ありがたかった」と仲間の存在にも助けられ、最後の夏にたどり着いた。

 そんな仲間とともに目指す場所はただ一つ。「甲子園に行く。それだけが第一」と小野。「チャンスだったらなんとしてでも点を返す。ランナーがいなければ長打で塁に出るだったり、チームに勇気と勢いを与えられるバッターであることを意識している。とにかくチームが勝てるようなバッティングができれば」と主砲としての役割を果たし、チームを勝利に導くことを誓った。

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