聖カタリナ学園が開幕試合快勝 プロ注目右腕・河内は自己最速更新148キロ「自然と出た」4球団視察

 開幕試合で5回1失点、自己最速を更新する148キロをマークした聖カタリナ学園・河内
 5回完投1失点で白星発進に貢献した聖カタリナ学園のエース・河内
 夏の大会初采配で勝利した聖カタリナ学園・浮田監督
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 「高校野球愛媛大会・1回戦、聖カタリナ学園11-1東温」(13日、坊っちゃんスタジアム)

 愛媛大会が開幕し、聖カタリナ学園が五回コールドの快勝で東温との開幕試合を制した。先発を志願したプロ注目の本格派右腕・河内康介投手(3年)は4安打、58球で5回完投。味方の失策絡みで1点は失ったが、広島、日本ハムなど4球団のスカウトの前で自己最速を3キロ更新する148キロをマークした。

 「きょうは制球がそんなに良くなかったので、球速は意識していなかった。自然と148キロが出た」と説明。「力を入れて投げるのと、力を入れずに投げるのでは、これからのスタミナ面とかも変わってくる。自然と出た148キロは自分にとってすごくプラス」とノーシードからの頂点を見据え、大きくうなずいた。

 二回と三回の走者一塁の場面では自らの素早いバント処理で併殺を奪った。四回は右翼・金田と二塁・井上が立て続けにファインプレーでピンチの拡大を防いだ。エースは「守備に助けられたので自分は0を並べて行きたかったけど、五回に1点入ってしまった。ずっと0点で行きたかった」と悔しさをにじませた。

 昨夏は部員間の暴行問題によって、3年生だけで出場。1年秋からメンバー入りしている河内だが、夏の大会は今年が最初で最後だ。開会式直後の試合ということもあり、スタンドでは他校の選手や保護者も多く観戦。「最初は感じたことのない雰囲気で緊張もあったけど、そこからストライクを入れて、テンポを上げて攻撃にいい流れになったのは良かったところ」と自己評価した。

 昨年は秋の公式戦も出場できず、1年前から最後の夏に照準を定めて取り組んできた。「一戦必勝で全員で戦って、甲子園出場を目指して頑張りたい」と改めて目標を口にした河内。残り5試合を勝ち抜き、2016年創部の同校野球部にとって21年センバツ以来、夏は初めての代表切符をつかみ取る。

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