霞ケ浦・木村 大谷ばり二刀流!4回0封&15号ソロ 日米スカウト28人熱視線

 4回1安打無失点5奪三振と好投した霞ケ浦・木村
 1回、中前に先制適時打を放つ霞ケ浦・木村
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 「高校野球茨城大会・2回戦、霞ケ浦12-0土浦三」(13日、J:COMスタジアム土浦)

 茨城大会で、霞ケ浦が五回コールド勝ちで初戦を突破した。今秋ドラフト候補に挙がる最速150キロ右腕・木村優人投手(3年)は「3番・投手」で先発出場。日米合わせて12球団28人のスカウトが熱視線を送る中、投げては4回1安打無失点5奪三振、最速148キロをマーク。打っては先制打を含む4打数2安打2打点1本塁打と大暴れした。

 また一人、“リアル二刀流”が茨城に現れた。「自分で打って自分で抑えられた」。霞ケ浦・木村がマウンドでも、バッターボックスでも、圧倒的な存在感を示した。

 まずは投手としての実力を開放した。変化球は4球種を操るが、この日は球場のスピードガンで148キロをマークした直球とカットボールのみで勝負。初回、先頭打者を遊ゴロに抑えると、続く2番から回を挟んで3者連続空振り三振に斬った。「初回は力が入っていたけど、だんだん力も抜けて自分の本来の良いボールがいった。キレとコントロールは自信がある」。コースを突いた投球で被安打1、5奪三振と、マウンドを支配した。

 バットでも魅せる。初回、無死二、三塁から中前に先制打を放つと、二回1死では高校通算15号となるソロ本塁打をマーク。「狙っていたわけじゃないけど、良い感じにスイングができて内側からボールを打てた」と、振り抜いた打球は右翼ポールに直撃した。

 185センチ、80キロの原石をチェックするため、バックネット裏にはNPB11球団と米大リーグ・カージナルスの12球団計28人のスカウトが集結。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「(今秋ドラフト候補に挙がる)185センチ前後の長身ピッチャーの中でも一番コントロールが良い。高校球界ではトップクラス」と高評価した。打者としても「大谷選手の影響なのか、今年も二刀流の選手が何人かいる。非常に良いホームランを打ったので、本人がどっちをやりたいのか、まだ気が早いけど確認しないといけない。(投打)両方良いので。バッティングでもいけます」と太鼓判を押した。

 木村自身も「憧れは大谷翔平選手。WBCの試合を見てもそうだけど、あれだけ投打で活躍すればチームの雰囲気も上がるし、自分のコンディションも上がると思う。チームの中心になるという意味で目指しています」と二刀流に意欲満々だ。「夢はプロ野球選手」と話す大器が、次戦も投げて打ってチームを勝利に導く。

 ◆木村優人(きむら・ゆうと)2005年6月1日生まれ、18歳。茨城県土浦市出身。右投げ左打ち。185センチ、80キロ。2人の兄の影響で1歳から野球を始め、取出小では藤沢イーグルスに所属。霞ケ浦付属中では付属ボーイズでプレーした。霞ケ浦高では1年春からベンチ入り。高校通算15本塁打。直球の最速150キロ。変化球の球種はカーブ、カットボール、ツーシーム、スプリット。

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