花巻東・佐々木麟太郎 最後の夏幕開け打!父・佐々木監督の不安払拭 6球団スカウト視察
「高校野球岩手大会・2回戦、花巻東11-1盛岡市立」(13日、きたぎんボールパーク)
岩手大会では、高校通算140本塁打の花巻東・佐々木麟太郎内野手(3年)が初戦に臨み、4打数1安打1四球。チームは七回コールド勝ちした。
佐々木は初回2死の初打席は遊飛。三回先頭では甘く入った直球を見逃さずに中前打とした。四回には四球も選んだ。一発は出なかったが、父でもある佐々木洋監督は「ホームランとか記録とかはどうでもいいから、チームに貢献するバッティングをと言ってある」と納得顔だった。
不安を抱えての初戦だった。佐々木監督は「背中にちょっと違和感が出て、最後の方は練習試合も出ていなかった」と万全ではないことを明かした。1安打ながら、ひとまず不安を払拭。目標の「岩手から日本一」へ徐々に全開できればいい。
スタンドでは巨人、中日など6球団のスカウトが視察。西武の渡辺GMは「バットを振れる。遠くに飛ばすことでは高校生で群を抜いている」と評価した。甲子園初出場だった2年センバツはノーヒットで、チームも初戦敗退し「人一倍強い打者になって戻ってきたい」と誓った。聖地へ戻る最後のチャンス。絶対にものにする。