東海大菅生 元部長の宮原氏が監督就任「生徒が助けてくれた」現場復帰の若林元監督も球場で初戦見守る
「高校野球西東京大会・3回戦、東海大菅生7-2東大和」(14日、府中市民球場)
今春センバツに出場した東海大菅生が初戦を突破した。今日付で、元部長でコーチを務めていた宮原上総氏(33)が監督に就任。今春センバツで指揮を執り、今大会は助監督としてベンチ入りしている上田崇氏(29)と相談しながら公式戦初采配で勝利を挙げ、「今までは部長で入ったことがあるけど、流れだったり監督の一つのサインで試合を決定づけることもあるので、そういう部分では緊張感があった。僕があたふたしていたけど、生徒たちがピンチになっても焦らずに自分たちのプレーをしてくれたので助けられた」と話した。
先月下旬には、部員への体罰問題で監督を解任され、今年1月に日本学生野球協会から4カ月の謹慎、学校から停職6カ月の処分を受けていた若林弘泰氏(57)が顧問として現場復帰。この日も球場で戦況を見守り、宮原監督は「(若林氏がグラウンドに戻って)活気はあります。選手も試合に調子よく入れた。こういうふうに勝ちきれたのは練習をしっかりできたからかなと思います」と語った。
打線は3-2の六回に1死から5番・高橋玄樹外野手(3年)が右前打で出塁し、二盗を決めて好機をつくると、1死二塁で7番・大舛凌央内野手(3年)が中越え適時三塁打で1点を追加。七回、八回にも効果的に得点を奪い、相手に流れを渡さなかった。
投げては先発・末吉陽輝投手(3年)が5回6安打2失点6奪三振と力投。その後は継投でリードを守り切った。