最下位転落の日本ハム・新庄監督 チャンス掴めぬ選手たちに思わず吐露「歯がゆい」 「成長段階」強調も「ひと皮剥けて」

 5回、先発の上原をあきらめ交代を告げた新庄監督(撮影・園田高夫)
 ベンチで帽子をかぶり直す新庄監督(撮影・園田高夫)
 8回、右越え三塁打を放ち本塁を狙うもタッチアウトとなる石井(撮影・園田高夫)
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 「西武2-0日本ハム」(16日、ベルーナドーム)

 日本ハムが完封負けを喫し、泥沼の9連敗。6位の西武に連敗を喫し、2カ月ぶりの最下位に転落した。9連敗は新庄監督就任以降、ワーストで19年8月以来の屈辱となった。

 試合後、新庄監督は「なんか打たなきゃ打たなきゃで野球を楽しくやってなさそうじゃないですか?心から。マイナスマイナスに入ってる感じもする。こればっかしは、誰かが爆発してくれるのを待つしかないかな。まあ成長段階というところで、大目に見てあげてください。これからです。まだ半分あるから。明日勝って、ゆっくり休んで、後半ガツンといくということで」と、前を向いた。

 一方でチャンスを生かし切れない選手たちに「チャンスを掴んでくれる人がいないんすよ。もったいない。こんだけチャンスあるチームはなかなかないっすよ。ひと皮剥けてくれないと。もったいない。せっかくこの世界にいるのに。固め打ちしてほしいですよね。こんなチャンス。歯がゆい、見てて」と、もどかしい思いを口にした。

 試合は五回、2死一塁から先発の上原が、西武の4番・中村に先制2ランを浴びた。結果的にこれが決勝点となり、上原は4敗目(1勝)。

 一方、打線は四回、1死一、三塁の好機を作った日本ハムが、4番・マルティネスが空振り三振に倒れると、5番・清宮も中飛に封じられて無得点に終わった。7月13日・楽天戦の三回に得点して以降、24イニング連続無失点。さらに同月12日・楽天戦の八回以降、28イニング連続でタイムリーが出ていない。

 八回には、石井が右中間を超える打球を放つと、一気にホームを狙ったがタッチアウトになった。最後まであと1本が出ず試合終了時には、新庄監督もベンチで呆然とした表情を見せた。

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