巨人2年連続借金ターン 菅野初回1/3で6失点KO 原監督苦言「初回に6点はないでしょう」
「ヤクルト11-10巨人」(17日、神宮球場)
乱打戦の結末は残酷だった。延長十回。2イニング目に入っていた左腕・中川が、力尽き今季初のサヨナラ負け。巨人は今季ワーストタイの5連敗で前半戦を終えた。
菅野が初回に6安打6失点でKOされ、序盤にずっこけた。直球、変化球ともに切れがなく、操ることもできなかった。村上の3ランを含む2被弾で相手に沈められた。右腕が初回1死のみの降板はプロ最短。わずか17球の降板劇となった。原監督は厳しい表情で「どんな投手でも初回に6点はないでしょう」と苦言を呈した。
中8日で投入した大黒柱がまさかの背信投球。今季は右肘の張りの影響で途中から復帰し、これまではまずまずの投球を見せていたが、今後に大いに不安を残した。先発が崩れたことでリリーフ陣をほぼ“総動員”。打線も10点を奪って奮闘したが指揮官は「(失点が)重い点数にはなったね」と険しい表情を浮かべた。
リーグ4位で2年連続の借金ターン。将は「もう一回、いいところは伸ばしてね」と必死に前を向いた。