各地で甲子園常連校が続々敗退 東海大菅生、常総学院、日本文理が散る 県下有数の進学校・茨城は強豪撃破で歓喜の涙
第105回高校野球選手権は20日、各地で行われ、甲子園常連校が相次いで敗退する波乱が起こった。
西東京大会では今春センバツ出場の東海大菅生が駒大高に延長タイブレークの末に敗れた。同点で迎えた延長十回、エース・日当が連続適時打を浴びて勝ち越しを許すと、その裏の攻撃では走者を進めることができず。若林前監督の体罰問題にも揺れたチームは、春夏連続出場を逃す形となった。
茨城大会では春夏合わせて26度の甲子園出場を誇り、計2度の全国制覇を達成した常総学院が4回戦で敗退。プロ野球にも多数のOBを輩出する名門校で、今春の茨城大会を制し、関東大会でも4強に進出した強豪が、甲子園出場実績がない茨城に3-5で敗れた。偏差値70の県下有数の進学校が強豪から大金星を挙げ、校歌斉唱後には涙を流す選手もいた。
新潟大会では昨夏の王者・日本文理が、準々決勝で東京学館新潟にサヨナラ負け。序盤から乱打戦になり、終盤に試合を振り出しに戻したが、九回裏にサヨナラの1点を奪われた。
また宮城大会ではセンバツ出場校同士の対戦が実現し、仙台育英が東北を5-0で破った。岩手大会では花巻東が延長十一回タイブレークの末、競り勝った。高校通算140本塁打を誇る今秋ドラフト上位候補の佐々木麟太郎内野手(3年)は延長十回に代打で出場し、空振り三振。その後は一塁の守備についた。