明徳義塾が4強進出 プロ8球団視察の寺地が先制適時打含む2安打2打点

先制適時打を含む2安打2打点の明徳義塾・寺地
先発して七回途中まで1失点、五回には左越えソロも放ち、投打で活躍した明徳義塾・中本
七回途中から救援し、無失点に抑えた明徳義塾のエース・小林
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 「高校野球高知大会・準々決勝、明徳義塾5-1土佐」(20日、春野運動公園野球場)

 4大会連続代表の座を狙う第1シードの明徳義塾が土佐を下し、ベスト4に進出した。U18日本代表候補でプロ注目の寺地隆成捕手(3年)は三回に左越え2点二塁打など、逆方向への2安打で勝利に貢献した。

 初回、1死二塁の先制機は一ゴロに凡退。0-0のまま迎えた2死一、二塁での第2打席は積極的に初球を捉えた。「先攻なので初回に自分で先制点を取れていたら、いい形でチームに流れが行っていた」とまずは反省の弁が口を突いた。

 五回の第3打席は強烈なゴロで遊撃の失策を誘って出塁。九回1死一塁の最終打席も左前打と持ち味の逆方向への強い打球が目立った。バットでは十分な存在感を示したが「打撃の形はあまり良くない。中2日空くので、次の試合に向けて調整していきたい」とまだまだ納得していない。

 この日はネット裏から巨人、日本ハム、ソフトバンクなど8球団のスカウトが視察。阪神・山本スカウトは「無理に逆らわず、広角にきれいに打っている。逆方向にも強い打球が打てる」と打力を評価した。

 16日の初戦は中村を相手にまさかの大苦戦。延長十回タイブレークの末に3-2で勝ち切った。「前回、ああいう勝ち方をして、やっぱり一戦必勝だなと思った」と改めて夏の大会の恐さを思い知り、気を引き締め直す機会になった。

 準決勝の相手は春夏通じて甲子園初出場を目指す第4シードの高知中央だ。「自分たちがやるべきことをやっていかないと次の試合も勝てないと思うし、その次もないと思う。一戦必勝で戦っていきたい」。名門野球部で1年春から公式戦に出場してきた寺地が好機での一本にこだわり、今夏もチームをまずは高知の頂点に導く。

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