「マイナビオールスターゲーム２０２３・第２戦、全セ１－６全パ」（２０日、マツダスタジアム）

　パ・リーグが日本ハム・万波中正外野手（２３）の２試合連続本塁打などで快勝。２１年から５連勝で今年のオールスターを締めた。デイリースポーツ評論家・谷佳知氏（５０）は、万波について「日本を代表する長距離打者になっていく期待感がある」と高く評価した。

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　今回のオールスターで最も目立ったのは万波だろう。

　バウアーの甘く入ってきたスライダーを逃さず左中間席に運んだ集中力、第１戦でバンテリンドームの右翼ポール際に運んだパワー。昨季まではまだまだ粗削りな印象があったが、軸がぶれなくなり、変化球に対して前に突っ込むことがなくなってきた。体の使い方も柔らかく、ひねりもうまく使えている。今回の２本塁打も力ではなく技術で打った、という印象が強い。

　今季ここまでパ・リーグ２位の１５本塁打。今後、日本を代表する長距離打者になっていく期待感がある。遠くに飛ばす打者はファンを魅了できる。万波という選手の可能性を大いに示した２連戦となった。