「千葉ロッテマリーンズ４－３福岡ソフトバンクホークス」（２３日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　延長十回２死満塁。津森の変化球を安田に右前へはじき返され、ソフトバンクは今季初のサヨナラ負けを喫した。南海時代の１９６９年に引き分けを挟んだ球団ワーストの１５連敗以来、５４年ぶりの１１連敗。ソフトバンク・藤本博史監督（５９）は「今日はええやろ」とだけ話し、報道陣の取材を断った。

　大幅に打順を変更した。２、３番に近藤と柳田を上げ、３年ぶりに中村晃を４番で起用。早速初回に安打と四球で無死一、二塁をつくった。だが柳田が二ゴロ併殺打に倒れ、中村晃も遊ゴロで無得点。同点の八回無死二塁で代走の川瀬がけん制死。拙攻が響いて勝ち越しの好機を逃した。

　継投も裏目に出た。六回に逆転すると、５回２失点の板東を交代。六回２死から右打者の山口に対し大津にチェンジするも、同点のソロ本塁打を浴びた。「今日は総力戦。点を取られる前に代えていこうというプランだった」。試合後に明かした森ヘッドコーチは「しっかり受け止めて、前を向いて戦っていくしかない」と言葉を絞り出した。