ソフトバンクが2戦連続悪夢のサヨナラ負け 王会長が激励も実らず12連敗 オスナ1点リード守り切れず
「千葉ロッテマリーンズ2-1福岡ソフトバンクホークス」(24日、ZOZOマリンスタジアム)
鷹党の誰もが目を疑った。1点リードの九回2死一塁、今季無敗だったソフトバンクの守護神オスナが代打角中に逆転2ランを浴びた。2夜連続のサヨナラ負けで54年ぶりの12連敗となり、ソフトバンクのベンチはぼうぜん。藤本監督も「オスナで失敗したら仕方ないけど、仕方ない度合いがちょっと…連敗中のところだからね」と顔色を失った。
今季ロッテから加入したオスナは、試合前まで28試合でわずか1失点。この日も1死三塁のピンチを招いたが、岡の投ゴロで自ら三走・小川を追いかけて刺し「普段ならあのプレーで、(あと)1アウトを取って終わる形」と勝利を確信した。角中に投じた高めの直球も「10球中9回はアウトになる球」と手応え十分だっただけに、痛恨の被弾を「そういうのも野球の一部」と受け入れた。
今季初のサヨナラ負けを喫した23日の試合後、選手は決起集会を開いて結束。打線は佐々木朗と今季4度目の対戦で初めて先制した。それでも連敗は止まらず。チームの苦境を案じ、選手を激励した王貞治球団会長は試合後「理屈じゃない。これが勝負だよ」とつぶやいた。
25日からはゲーム差が8に開いた首位・オリックスとの2連戦。5連勝中と波に乗る相手の先発は山本、宮城だ。ショックを引きずる暇はない。