ソフトバンク・スチュワート 待望のプロ1勝!全米1巡目の大器が苦節来日5年目で掴んだ

 「オリックス・バファローズ1-7福岡ソフトバンクホークス」(26日、京セラドーム大阪)

 来日5年目、通算16試合目。ソフトバンクのスチュワートがようやく初白星を手にした。「努力さえ怠らなければこういう日が来る」。23歳は柔らかな笑みを浮かべた。

 最速159キロの直球と鋭いカーブを軸に6回1失点。五回に決勝3ランを放った甲斐には「ディナーに誘わないと。焼き肉を一緒に食べたいね」と笑いながら感謝を口にした。

 来日当初は1キロを走っただけで足が止まるほど体力がなく、コーチの助言にも「俺は大丈夫。俺は良くなっているんだ」と聞く耳を持たなかった。2018年に全米ドラフトで1巡目指名を受けた「金の卵」は幼かった。変化は2年目の20年夏。2軍投手コーチに「俺は前に進んでいるのか」と迫った。プライドをかなぐり捨ててでも前に進んだ。身も心も大人になった右腕の好投で、チームは12連敗から首位・オリックスに2連勝だ。

 ◆カーター・スチュワート・ジュニア(Carter Stewart・Jr)1999年11月2日生まれ、23歳。米国フロリダ州出身。198センチ、101キロ。右投げ右打ち。投手。エウガリエ高から18年ドラフトでブレーブスの1巡目指名を受けたが契約合意に至らず。19年5月にソフトバンクと契約合意。プロ初登板は21年4月17日・西武戦。

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