市和歌山が7年ぶり6度目の夏の甲子園へ 延長タイブレークの激闘を制す 悲願の勝利に涙を流す選手も

 11回、タイブレークの末に優勝し、大喜びで駆け出す市和歌山ナイン(撮影・北村雅宏)
 優勝を決めた市和歌山
 先発した市和歌山・栗谷星翔
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 「高校野球和歌山大会・決勝、市和歌山5-4和歌山北」(28日、紀三井寺公園野球場)

 市和歌山が7年ぶり6度目となる夏の甲子園出場を決めた。

 試合は三回、2ランなどで2点を先制されたが、動じなかった。直後に1点を返すと、四回にも追加点を奪い同点。五回には2死二塁の好機で6番・藤井新外野手(3年)が右翼へ適時打を放ち、勝ち越しに成功した。

 しかし九回、先発したエース・栗谷星翔投手(3年)が再度マウンドに上がったが、同点の適時二塁打を浴びた。それでも「引きずっていても仕方ない」となおも2死二、三塁のピンチを背負ったが、勝ち越しは許さなかった。

 タイブレークとなっても自らの好フィールディングもあり、和歌山北に得点を許さなかった栗谷。すると延長十一回、1死満塁から主将がサヨナラ打を放って激戦に終止符を打った。校歌斉唱後はベンチで涙を流す選手もいた。

 市和歌山は2年前に小園-松川のドラフト1位バッテリーを擁して決勝に進んだが、智弁和歌山に敗れていた。2年ぶりとなった決勝の舞台で劇的なサヨナラ勝ちを収め、甲子園への切符をつかんだ。

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