浦和学院2年ぶり15度目の聖地へ 故・三浦さんにささぐ甲子園 元西武・三井Jr.が大暴れ3打点

 「高校野球埼玉大会・決勝、浦和学院7-2花咲徳栄」(28日、大宮公園野球場)

 最後のアウトを取った瞬間、ナインは一斉にベンチを飛び出した。浦和学院が2年ぶり15度目の聖地切符獲得。勝負の先陣を切ったのは元西武・三井浩二氏(49)を父に持つ、雄心内野手(2年)だった。

 0-0の三回2死二塁だ。「まずは自分が打って流れを持ってこられるように」とフルカウントからの6球目を右前にはじき返し、先制の適時打。勝機を引き寄せ、一塁で右拳を突き上げた。

 この日はスタンドに父・浩二氏が応援に訪れていた。試合前日には電話で「やってきたことしか出ないから、思い切りバットを振ってこい」と伝えられたという。助言を胸に、3打数3安打3打点の大活躍となった。

 チームとしては、24日に死去した同校OBでコーチだった三浦貴さんにささげる甲子園出場だ。父の森士前監督から託されたチームで、自身夏の甲子園は初となる森大監督(32)は「あしたは三浦先生のお通夜。勝利の報告をできることをうれしく思っています」。聖地でも、勝利を積み重ねる。

 ◆三井 雄心(みつい ゆうしん)2006年6月19日生まれ。17歳。千葉県浦安市出身。180センチ、82キロ。右投げ左打ち。内野手。桃井第四小3年から野球を始め、高洲中では東都京葉ボーイズでプレー。浦和学院では1年春からベンチ入り。高校通算30本塁打。50メートル走6秒6、遠投100メートル。参考にしているプロ野球選手はロッテ・安田。

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