4年ぶり5度目の出場決めた履正社 決勝で4戦全敗だった宿敵・大阪桐蔭撃破 野球部初のアナライザーが奮闘

 履正社初のアナライザー(左から)吉田さんと森本さん
 笑顔で写真に納まる履正社ナイン(撮影・北村雅宏)
 大阪桐蔭を完封して優勝を決めた履正社・福田(左から3人目)は歓喜の表情(撮影・北村雅宏)
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 「高校野球大阪大会・決勝、履正社3-0大阪桐蔭」(30日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 履正社は全国制覇を果たした2019年以来4年ぶり5度目の夏の甲子園出場を決めた。宿敵・大阪桐蔭を破っての優勝。同野球部初の「アナライザー」としてサポートした森本萌月さん(1年)と吉田空愛さん(1年)は「成果が出て、うれしかったです」と声をそろえて喜んだ。

 今年からチームにアナライザーが誕生した。「(野球部にアナライザーの)募集はなかったですが、自分たちで『やりたいです』と、お願いしにいきました」とソフトボール経験者の森本さんと野球経験者の吉田さんは、硬式野球部への入部を希望した。

 主に成績管理や対戦校分析、データ資料の作成などを行うアナライザー。自分たちで映像を集めて分析。決勝前日29日には、大阪桐蔭の試合映像を午前9時から午後7時まで10時間チェックした。「前田くんの映像をずっと見ていました。春と夏では投球フォームが変わっていました」と詳しい分析内容は明かさなかったが、選手らに世代屈指左腕の攻略法を伝えていた。

 8月6日からは甲子園での戦いが始まる。「(3日の)抽選で相手が決まったら、研究します」。“履正社の頭脳”となり、日本一を狙うチームをサポートしていく。

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