履正社初の“頭脳”が前田攻略に貢献 今年から誕生「アナライザー」
「高校野球大阪大会・決勝、履正社3-0大阪桐蔭」(30日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
大阪大会では履正社が大阪桐蔭を破り、4年ぶり5回目の甲子園出場を決めた。先発した福田幸之介投手(3年)が完封し、勝利に貢献した。東東京大会では共栄学園が勝ち、49代表が出そろった。全国選手権大会は8月3日に大阪市内で抽選が行われ、6日に甲子園で開幕する。
履正社初の「アナライザー」が強敵を徹底分析した。「成果が出て、うれしかった」と声をそろえて喜ぶのは、1年生の森本萌月(めい)さんと吉田空愛(そら)さんだ。
今年からチームに誕生した新たな役割。募集していなかったが「自分たちで『やりたいです』と、お願いしにいきました」とソフトボール経験者の森本さんと野球経験者の吉田さんは、野球部のサポートを希望した。
主に成績管理や対戦校分析を行う。決勝前の29日には、大阪桐蔭の試合映像を午前9時から午後7時まで10時間チェック。「(分析した)全ては言えませんが、前田くんは春と夏では投球フォームが変わっていました」と、選手らに世代屈指左腕の攻略法を伝えた。
19年以来の全国制覇へ。“履正社の頭脳”となり、チームを支える。