オリックス猛抗議で審判団と一触即発に 紅林がベース空過の判定 田口コーチ猛抗議で不穏な空気に
「オリックス・バファローズ3-2東北楽天ゴールデンイーグルス」(2日、京セラドーム大阪)
オリックスの紅林弘太郎内野手の一塁への帰塁を巡って、オリックス首脳陣と審判団が一触即発となった。
問題の場面は同点の七回1死一、二塁。中川圭が右翼へ大飛球を放ち、右翼の小郷が好捕した。一走の紅林は二塁ベース付近から、慌てて一塁へ帰塁。帰塁は間に合ったが、楽天側は帰塁の際に紅林が二塁ベースを踏み直して戻っていないとリクエストを行った。
ビデオ検証の結果、楽天のリクエストが認められ、紅林はアウトに。これに、一塁ランナーコーチを務める、田口外野守備走塁コーチが鬼の形相で審判団に抗議した。紅林が二塁ベースに到達していなければ踏み直して戻る必要もない。ただ、リプレー検証後の抗議は認められていないため、責任審判の名幸審判ら審判団も田口コーチに詰め寄った。
あわや退場のシーン。ベンチからは中嶋監督や水本ヘッドコーチらも飛び出し、田口コーチをなだめ、審判団に説明を求めていた。最後は中嶋監督が冷静に話し合い、七回が終了した。
試合はオリックスが茶野の一打でサヨナラ勝ち。4連勝で貯金20とした。勝利後、中嶋監督は七回のプレーについて、「波風立てないようにしておきましょう」と多くを語ることを避けた。